はとぽっぽ My Life

いろんなジャンルの感想など。

「どこでもいいからどこかへ行きたい pha」 感想

phaさんを知ったのは大学時代。当時は大学の講義の時間以外は引きこもっていた。もともと出不精な性格だったことと、大学というモラトリアム期間も相まって、とても堕落し多生活を送っていた。

引きこもりは精神衛生上ほとんどの人にとって悪い影響を及ぼすと思う。例にもれず僕もその一人で、このままじゃいけないと自己嫌悪に陥りながら、行動する気は起きず家の中でゴロゴロするというサイクルを繰り返していた。

引きこもっていればできることも少なく、大した趣味も持っていなかったためネットサーフィンばかりしていた。その時知ったのがphaという人物だ。

phaさんは日本のブロガー作家。元「日本一有名な ニート」シェアハウスギークハウスプロジェクト」発起人。(Wikipediaより)

詳しくは知らないがとにかくすごそうな人だということはわかった。なんとなく気が向いてこの人の本を読んだりブログやインタビュー記事などを閲覧してみたりした。

今回読んだ「どこでもいいからどこかへ行きたい」は僕の中で2冊目となったがとても共感できる考えが多くあり、メモとして残しておきたいと思ったためブログに残そうと思った。長くなってしまったが、この本の感想を書いていこうと思う。共感できた部分を引用して、僕の感想を述べていく形にしていこうと思う。

 

phaさんは旅行によく行くが観光地にはいかず、その町のチェーン店やホテルなどでいつもと同じことをして過ごすそうだ。旅の目的が珍しい経験や素晴らしい体験ではなく、日常から距離をとりたいためだそう。人間というものというものは環境に流されやいため、一度日常から離れて自分の生活を見直すことでフレッシュすることができる。

僕も一人で旅行に出かけることはよくあった。もちろんほかの多くの人と同じようにできるだけ観光名称を見て回ろうと計画を立てたりしていた。phaさんのような旅は今までしたことがなかった。すべて肯定して受け入れられるわけではないが、なるほどと納得できる部分もあった。思えば、綿密に計画を立ててせっかくの旅行なのに疲弊してしまうこともままあった。僕も一度くらいはphaさんのような旅をしてみようと思う。

 

「自分の中でそれは1種のバイトなのだ」

本の中で新幹線はなるべく使わずに、高速バスを積極的に使うようにしていることを書いている。高速バスはお金のない学生などが新幹線ではもったいないので頻繁に利用するイメージがある。phaさんの場合は、高速バスを仕方なく使っているのではなく、積極的に利用しているようだ。この理由についてこのように語っている。新幹線の料金が1万3000円、高速バスの料金が5000円だとする。金額の差は8000円だ。所要時間は、新幹線だと2時間、高速バスだと8時間だとする。この料金と時間の差から、高速バスに乗る時間を「8時間ずっと座っていると8000円もらえるバイト」と考えるようにしている。

僕は面白い考え方だなと思った。それと同時に理にかなっているとも思った。僕も大学時代は青春18きっぷなどであちこち旅をしていたのだが、ネットなどでは青春18きっぷは学生のものだ。働いている人が使うものじゃない。(18きっぷに年齢制限はない。)などという意見が多くあり、働きだしたら使うようなものではないのかなーなどと漠然に想像していたのだが、phaさんの意見を読んで周りの目は気にせずこれからも18きっぷを使っていこうと思った。

また、僕の中でも移動時間というのは18きっぷを使った旅行などで楽しんでいるものの一つである。電車の移動で何も考えずボーっとしているのは好きだ。また、音楽を聴くことに集中してみたり本を読んだり。またいろんなところに旅に出かけたくなってきた。

phaさんが高速バスの中に持ち込む一式を紹介していたので、メモ代わりに書いておく。「文庫本を数冊、スマートフォン、充電バッテリー、飲み物、お菓子2種」

 

「感情が不安定な時はいつも歩くようにしている。」

冒頭で語ったように僕は出不精な性格で、ほとんど家で過ごしている。ただ、ずっと引きこもっていると気力がなくなりなおさら家から出れなくなる不循環に陥ってしまう。できるだけ外出するように心がけて、もっと行動的になれるように意識したい。これを機に散歩を趣味にしてみるのもいいかもしれない。

 

他にも書くべきことはいろいろありそうだがこのあたりにしておく。初めて自発的に読書感想文のようなものを書いてみたが、振り返りができて記録に残すこともできるのでなかなかいいかもしれない。これからは読み終わった本には感想を残していくことを習慣づけようと思う。